対象物の表面状態を目視により検査する方法です。 主にキズやサビ、塗装劣化などの異常を発見し、詳細な検査を行うかを判断する基本的な検査です。
検査対象物の表面に付着された浸透液を塗り、きずの内部まで浸透させます。その後、傷内部に浸透していない表面の余分な浸透液のみを除去し、白色粉末を塗布すると、毛管現象によりきず内部の浸透液が吸い出されます。この様に拡大された指示模様を観察します。
浸透液を塗りきずの内部まで浸透させます
傷内部に浸透していない表面の余分な浸透液のみを除去します
白色粉末を塗布します
毛管現象によりきず内部の浸透液が吸い出されます
磁束が強磁性体の試験体中を流れる場合、試験体の表面及び表面近傍に磁束をさえぎるようなきずが存在すると、その近くでは磁束の一部が空間に漏洩し、きず部に小さい磁石を形成します。この様な所に磁粉を適応すると、磁粉は磁化されて小さい磁石となり、お互いにつながってきず部に凝集・吸着します。この様に拡大された磁粉模様を観察します。
超音波には指向性がある為、試験体内部をビーム状に伝搬し、その途中できずや底面などにっ反射源に当たると戻ってきます。この際にかかった時間と、超音波の音速から、きずの深さや試験体の厚さを測定することができます。
放射線には物質を透過する性質があり、その程度は物質の種類と厚さによって決まります。その為、試験体内に傷があるとその部分で放射線の透過量が変化するので、その変化をX線フィルムなどの検出器を用いて観察します。